音楽受験対策オンライン塾 楽典教材 単元02 / 全22単元 目次へ
楽典 UNIT 02

音程

Intervals

⏱ 学習目安 60分 📝 演習 10問 ✏️ 添削課題 50点 ⭐ 重要度 最高
5
音程の種類
8
度数(1〜8度)
9
転回の法則
10問
演習問題数
この単元について
音程は和声・対位法・楽式すべての基礎。三和音・音階の理解にも直結する最重要単元。
この単元で身につけること
  • 2音間の度数(1〜8度)を瞬時に数えられる
  • 完全・長・短・増・減の5種を正しく判定できる
  • 転回音程(9から引く法則)を使いこなせる
  • 協和音程・不協和音程を分類できる
  • 変化音(♯♭)がある音程も正確に答えられる
学習の進め方
1
度数の数え方タブで基本を確認(10分)
2
音程の種類タブで完全・長・短・増・減を習得(20分)
3
転回音程タブで法則を確認(10分)
4
演習10問添削課題提出(20分)
受験での重要度:最高
音程は和声分析・三和音識別・音階構成の全問に使います。特に長3度と短3度の区別増4度(三全音)と減5度は頻出。変化音を含む音程は確実に練習してください。
度数(Degree)の数え方
2音間の距離を「度数」で表す。下の音を「1度」として上の音まで音名を数える。
基本ルール
下の音を1として、音名(ドレミ…)を1つずつ数える
② 変化音(♯♭)は度数のカウントには影響しない(音程の「種類」には影響)
③ 同じ音 = 1度(完全1度)、オクターブ上 = 8度(完全8度)
ド(C)から各音への度数
度数音名(ハ長調)英語表記別名
1度ド → ドUnison (P1)同度・完全1度
2度ド → レ2nd長2度(全音)
3度ド → ミ3rd長3度
4度ド → ファ4th完全4度
5度ド → ソ5th完全5度(最重要)
6度ド → ラ6th長6度
7度ド → シ7th長7度
8度ド → ド(1オクターブ上)Octave (P8)完全8度
数え方の練習例:C(ド)から A(ラ)は?
C=1, D=2, E=3, F=4, G=5, A=6 → 6度。変化音があっても数え方は同じ:C から A♭ も「6度」(種類が「短6度」になる)。
音程の5つの種類
度数が同じでも半音の数によって「種類」が決まる。完全・長・短・増・減の5種類。
種類と半音数の関係
種類略号該当する度数変化の方向
完全(Perfect)P / 完1・4・5・8度増↑ / 減↓
長(Major)M / 長2・3・6・7度増↑ / 短↓
短(Minor)m / 短2・3・6・7度長↑ / 減↓
増(Augmented)A / 増全度数完全/長より半音広い
減(Diminished)d / 減全度数完全/短より半音狭い
ハ長調(変化音なし)の全音程一覧
音程音名半音数種類
2度C–D(全音)2長2度
2度E–F(半音)1短2度
3度C–E4長3度
3度D–F3短3度
4度C–F5完全4度
4度F–B(三全音)6増4度 ⚠️
5度B–F(三全音)6減5度 ⚠️
5度C–G7完全5度
6度C–A9長6度
6度E–C8短6度
7度C–B11長7度
7度D–C10短7度
三全音(Tritonus):増4度 = 減5度
F–B(増4度)と B–F(減5度)はどちらも半音6つ分=三全音。中世では「悪魔の音程(diabolus in musica)」と呼ばれた最も不安定な音程。和声学でドミナント7和音の核心をなす。
判定の手順(変化音あり)
例:C–E♭ の音程は?
① 変化音を無視して度数を数える → C–E = 3度
② 変化音なし(ハ長調)のC–E は 長3度(半音4つ)
③ E♭ は E より半音低い → 半音3つ = 短3度
答:短3度
転回音程(Inversion of Interval)
下の音を1オクターブ上げる(または上の音を1オクターブ下げる)ことで得られる音程。
転回の2つの法則
法則① 度数の変換
9 − 元の度数
3度 → 9−3 = 6度
4度 → 9−4 = 5度
2度 → 9−2 = 7度
法則② 種類の変換
完全 ↔ 完全
長  ↔
短  ↔
増  ↔
減  ↔
転回例
元の音程転回音程確認(半音数)
長3度(4半音)短6度(8半音)4+8=12=1オクターブ ✓
完全5度(7半音)完全4度(5半音)7+5=12 ✓
短2度(1半音)長7度(11半音)1+11=12 ✓
増4度(6半音)減5度(6半音)6+6=12 ✓
長6度(9半音)短3度(3半音)9+3=12 ✓
確認の方法:元の音程の半音数 + 転回後の半音数 = 12(1オクターブ)になれば正解。これを使って検算する習慣をつけること。
協和音程・不協和音程
2音を同時に鳴らしたときの「響きの安定度」による分類。和声学の基礎概念。
完全協和音程
完全1度(P1)
完全5度(P5)
完全8度(P8)
最も安定。響きが「空虚」に聞こえることもある。
不完全協和音程
長3度 / 短3度
長6度 / 短6度
安定しているが、完全協和ほどではない。和声の豊かさの源。
不協和音程
短2度長2度 短7度長7度 増4度減5度(三全音) 完全4度(文脈による)
緊張感があり、解決(次の和音への進行)を要求する。
完全4度の扱い:対位法では最低声部に完全4度が来ると「不協和」として扱われます。最低声部以外(内声)では協和として扱う場合もあり、文脈次第です。受験では「完全4度は不完全協和または不協和」と覚えておくと安全。
演習問題(10問)
度数・種類・転回・協和不協和の問題です。8問以上で添削課題へ進んでください。
添削課題(単元02)
紙に答えを書いて写真撮影後、LINEで「楽典 単元02」と明記して提出してください。
提出方法:① A4白紙に問題番号と答えを記入 ② スマホで撮影 ③ LINEの「課題提出」メニューから送信
問1 — 度数の判定(10点)
次の2音間の度数を答えなさい(変化音を無視して音名を数える)。
① C–G ② D–A ③ E–C ④ F–D ⑤ G–F ⑥ A–E ⑦ B–G ⑧ C–B ⑨ E–D ⑩ F–E
各1点。
問2 — 音程の種類判定(10点)
次の音程の「種類と度数」(例:長3度)を答えなさい。
① C–E ② C–E♭ ③ C–G ④ F–B ⑤ C–A ⑥ D–F ⑦ B–F ⑧ C–D♭ ⑨ G–D ⑩ A–C
各1点(種類・度数両方正解で1点)。
問3 — 転回音程(10点)
次の音程を転回したときの「種類と度数」を答えなさい。
① 長3度 ② 完全5度 ③ 短2度 ④ 増4度 ⑤ 長6度
各2点(度数1点・種類1点)。
問4 — 音程の構成音(10点)
下の音が C(ド)のとき、以下の音程の上の音を答えなさい。
① 長2度 ② 短3度 ③ 完全4度 ④ 増4度 ⑤ 完全5度 ⑥ 短6度 ⑦ 長7度 ⑧ 短7度 ⑨ 減5度 ⑩ 完全8度
各1点。変化音の書き忘れに注意。
問5 — 記述(10点)
① 「三全音」とは何か。別名・半音数・別の呼び方(増4度または減5度)を含めて説明しなさい。(3行)
② 完全4度が対位法で不協和として扱われる場面とその理由を説明しなさい。(2行)
①6点・②4点。
採点基準(講師用)
配点合格目安主な失点パターン
問1 度数判定10点9点下の音を1に数えていない
問2 種類判定10点8点増4度・減5度の混同
問3 転回音程10点8点種類変換(長↔短)の誤り
問4 構成音10点8点♭♯の書き忘れ
問5 記述10点6点三全音の定義が不正確
合計50点40点以上で次単元へ