楽典 UNIT 04
調号・近親調
Key Signatures · Related Keys
7
♯系調(最大7♯)
7
♭系調(最大7♭)
4
近親調の種類
10問
演習問題数
この単元について
調号を見て調名を即答し、近親調(転調先)を判断する力を養う。楽曲分析・和声分析の前提知識。
この単元で身につけること
- ●♯・♭の付く順序(ファドソレラミシ / シミラレソドファ)を暗記できる
- ●調号から長調・短調の調名を即座に読み取れる
- ●平行調・同主調・属調・下属調の4種の近親調を答えられる
- ●五度圏を使って調の関係を視覚的に把握できる
学習の進め方
1
♯系・♭系調号タブで一覧を暗記(20分)
2
近親調タブで4種の関係を理解(15分)
3
五度圏タブで全体像を把握(10分)
4
演習10問 → 添削課題提出(30分)
受験での重要度:最高
調号の読み取りは全楽典問題の前提。特に「調号3つのとき何長調か」を即答できなければ和声・楽式問題は解けない。♯系のコツ:最後の♯の半音上が主音(長調)、♭系のコツ:最後から2番目の♭が主音(長調)を最優先で覚えること。
調号の読み取りは全楽典問題の前提。特に「調号3つのとき何長調か」を即答できなければ和声・楽式問題は解けない。♯系のコツ:最後の♯の半音上が主音(長調)、♭系のコツ:最後から2番目の♭が主音(長調)を最優先で覚えること。
♯系調号(Sharp Keys)
♯は「ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ」の順に増える。最後の♯の半音上が長調の主音。
♯の付く順序
F♯→
C♯→
G♯→
D♯→
A♯→
E♯→
B♯
日本語で「ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ」と覚える(完全5度ずつ上行)
主音の読み方(長調):最後の♯の半音上
| ♯の数 | 最後の♯ | 長調名(日) | 長調名(独) | 平行短調 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | なし | ハ長調 | C-Dur | イ短調 (a-moll) |
| 1♯ | F♯ | ト長調 | G-Dur | ホ短調 (e-moll) |
| 2♯ | C♯ | ニ長調 | D-Dur | ロ短調 (h-moll) |
| 3♯ | G♯ | イ長調 | A-Dur | 嬰ヘ短調 (fis-moll) |
| 4♯ | D♯ | ホ長調 | E-Dur | 嬰ハ短調 (cis-moll) |
| 5♯ | A♯ | ロ長調 | H-Dur | 嬰ト短調 (gis-moll) |
| 6♯ | E♯ | 嬰ヘ長調 | Fis-Dur | 嬰ニ短調 (dis-moll) |
| 7♯ | B♯ | 嬰ハ長調 | Cis-Dur | 嬰イ短調 (ais-moll) |
即答のコツ(♯系)
♯が3つなら最後は G♯ → G♯ の半音上 = A → イ長調(A-Dur)
♯が2つなら最後は C♯ → C♯ の半音上 = D → ニ長調(D-Dur)
平行短調はその長調の短3度下の音が主音。
♯が3つなら最後は G♯ → G♯ の半音上 = A → イ長調(A-Dur)
♯が2つなら最後は C♯ → C♯ の半音上 = D → ニ長調(D-Dur)
平行短調はその長調の短3度下の音が主音。
♭系調号(Flat Keys)
♭は「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ」の順に増える。最後から2番目の♭が長調の主音。
♭の付く順序
B♭→
E♭→
A♭→
D♭→
G♭→
C♭→
F♭
日本語で「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ」と覚える(♯の逆順)
主音の読み方(長調):最後から2番目の♭
| ♭の数 | 最後から2番目 | 長調名(日) | 長調名(独) | 平行短調 |
|---|---|---|---|---|
| 1♭ | (例外:F) | ヘ長調 | F-Dur | ニ短調 (d-moll) |
| 2♭ | B♭ | 変ロ長調 | B-Dur | ト短調 (g-moll) |
| 3♭ | E♭ | 変ホ長調 | Es-Dur | ハ短調 (c-moll) |
| 4♭ | A♭ | 変イ長調 | As-Dur | ヘ短調 (f-moll) |
| 5♭ | D♭ | 変ニ長調 | Des-Dur | 変ロ短調 (b-moll) |
| 6♭ | G♭ | 変ト長調 | Ges-Dur | 変ホ短調 (es-moll) |
| 7♭ | C♭ | 変ハ長調 | Ces-Dur | 変イ短調 (as-moll) |
即答のコツ(♭系)
♭が3つ → ♭の順は B♭・E♭・A♭ → 最後から2番目は E♭ → 変ホ長調(Es-Dur)
♭が1つは例外:ヘ長調(F-Dur)だけ特別に暗記する。
♭系の調名には「変(変化した)」がつく(変ロ・変ホ・変イ…)。
♭が3つ → ♭の順は B♭・E♭・A♭ → 最後から2番目は E♭ → 変ホ長調(Es-Dur)
♭が1つは例外:ヘ長調(F-Dur)だけ特別に暗記する。
♭系の調名には「変(変化した)」がつく(変ロ・変ホ・変イ…)。
五度圏(Circle of Fifths)
完全5度ずつ上行(時計回り)すると全12の長調が一周する。調号の数と近親調の関係が一目でわかる。
五度圏の読み方:
・時計回り = ♯1つ増加 = 属調(5度上)
・反時計回り = ♭1つ増加 = 下属調(5度下)
・外側:長調の主音(ドイツ語) 内側:平行短調の主音
・向かい合う調は遠隔調(転調が難しい)
・時計回り = ♯1つ増加 = 属調(5度上)
・反時計回り = ♭1つ増加 = 下属調(5度下)
・外側:長調の主音(ドイツ語) 内側:平行短調の主音
・向かい合う調は遠隔調(転調が難しい)
五度圏で近親調を確認(ハ長調の場合)
ハ長調(C) を中心に:
時計回り隣 G(ト長調) = 属調
反時計回り隣 F(ヘ長調) = 下属調
内側(同じ位置)a(イ短調) = 平行調
内側の向かい側 c(ハ短調) = 同主調(♭3移動)
時計回り隣 G(ト長調) = 属調
反時計回り隣 F(ヘ長調) = 下属調
内側(同じ位置)a(イ短調) = 平行調
内側の向かい側 c(ハ短調) = 同主調(♭3移動)
演習問題(10問)
調号の読み取り・近親調の問題です。8問以上で添削課題へ進んでください。
添削課題(単元04)
紙に答えを書いて写真撮影後、LINEで「楽典 単元04」と明記して提出してください。
提出方法:① A4白紙に問題番号と答えを記入 ② スマホで撮影 ③ LINEの「課題提出」メニューから送信
問1 — 調号から調名(10点)
次の調号の長調名と短調名(平行短調)を日本語とドイツ語で答えなさい。
① ♯1つ ② ♯3つ ③ ♭2つ ④ ♭4つ ⑤ ♯5つ
① ♯1つ ② ♯3つ ③ ♭2つ ④ ♭4つ ⑤ ♯5つ
各2点(長調名1点・短調名1点)。
問2 — 調名から調号(10点)
次の調の調号(♯・♭の数と種類)を答えなさい。
① ニ長調 ② 変ホ長調 ③ ロ短調 ④ ヘ長調 ⑤ 嬰ハ短調
① ニ長調 ② 変ホ長調 ③ ロ短調 ④ ヘ長調 ⑤ 嬰ハ短調
各2点(数1点・順序1点)。
問3 — 近親調(15点)
ハ長調(C-Dur)の以下の近親調を日本語・ドイツ語で答えなさい。また調号も答えること。
① 平行調 ② 同主調 ③ 属調 ④ 下属調
また、ト長調(G-Dur)の属調と下属調も答えなさい。⑤属調 ⑥下属調
① 平行調 ② 同主調 ③ 属調 ④ 下属調
また、ト長調(G-Dur)の属調と下属調も答えなさい。⑤属調 ⑥下属調
①〜④各3点(調名2点・調号1点)、⑤⑥各1点半。
問4 — ♯♭の順序(10点)
① ♯が付く順序を7つすべてドイツ語音名で答えなさい。
② ♭が付く順序を7つすべてドイツ語音名で答えなさい。
② ♭が付く順序を7つすべてドイツ語音名で答えなさい。
①②各5点(1つ誤りごとに1点減)。
問5 — 記述(5点)
♯系調号から長調名を読み取る方法と、♭系調号から長調名を読み取る方法をそれぞれ説明しなさい。(各2〜3行)
♯系2点・♭系3点(例外1♭の扱いを書けば加点)。
採点基準(講師用)
問配点合格目安主な失点パターン
問1 調号→調名10点8点短調名のドイツ語誤り
問2 調名→調号10点8点♯♭の数は合うが順序誤り
問3 近親調15点10点同主調の調号計算誤り
問4 順序暗記10点8点途中からの順序が不正確
問5 記述5点3点♭1つの例外に触れていない
合計50点40点以上で次単元へ